はちみつの基本

はちみつって
何でできている?
種類・選び方・保存のしかた

毎日なにげなく使っているはちみつ。どうやって作られ、何が違い、どう扱えばいいのかを順番にまとめました。

Beauty Honey 編集部

1. はちみつはどうやって作られるのか

はちみつは、ミツバチが花から集めた花の蜜(花蜜)をもとに作る食べものです。花蜜はそのままだと水分が多く、ほとんどがショ糖(砂糖と同じ成分)でできています。

働きバチは花蜜を体内に取り込んで巣に持ち帰り、仲間どうしで口移しを繰り返します。このとき、ミツバチが出す酵素によってショ糖がブドウ糖と果糖に分けられます。さらに巣の中で羽ばたいて風を送り、水分を飛ばしていきます。

水分がおよそ20%前後まで下がると、ミツバチは巣穴にろうでふたをします。これが「完熟」したはちみつです。1匹の働きバチが一生のうちに集められるはちみつは、ティースプーン1杯ほどといわれています。

2. はちみつの中身

はちみつの約8割は糖分で、主にブドウ糖と果糖です。残りのほとんどは水分で、ほかにごく少量のミネラル、ビタミン、アミノ酸、有機酸、花粉などが含まれます。

砂糖との違い
砂糖はショ糖というひとつの成分ですが、はちみつはショ糖がすでにブドウ糖と果糖に分かれた状態です。果糖は冷やすと甘みを強く感じやすいため、砂糖より少ない量でも甘さを感じやすいのが特徴です。ただし糖分であることには変わりないので、使いすぎには気をつけましょう。

はちみつが常温でも腐りにくいのは、糖の濃度が高く水分が少ないため、多くの微生物が増えにくい環境になっているからです。

3. 花の種類で味も色も変わる

ミツバチがどの花の蜜を集めたかで、はちみつの色・香り・味は大きく変わります。1種類の花が中心のものを「単花蜜」、いろいろな花が混ざったものを「百花蜜」と呼びます。

アカシア淡い色・すっきり

くせが少なく上品な甘さ。果糖が多いため固まりにくく、初めての人にも使いやすい定番です。

レンゲ日本で親しまれてきた味

やさしい香りとまろやかな甘さ。料理にも飲みものにも合わせやすいはちみつです。

クローバー世界で広く流通

軽い口あたりで、パンやヨーグルトに合わせやすい万能タイプです。

百花蜜季節と土地の味

その時期に咲いていた花々の蜜が混ざったもの。産地や採れた季節によって味が変わるのが楽しみです。

ソバ・栗濃い色・力強い風味

色が濃く、独特の香りとコクがあります。煮物や照り焼きなど、しっかりした味の料理に向いています。

マヌカニュージーランド産

マヌカの木の花から採れるはちみつ。濃厚でややくせのある風味があり、ラベルに独自の等級が書かれていることがあります。

4. ラベルの見方と選び方

店頭のはちみつは、ラベルの表示で中身の違いが分かります。日本のはちみつの表示は、業界の公正競争規約によって次のように分けられています。

表示中身
はちみつ
(純粋はちみつ)
ミツバチが集めたはちみつだけ。ほかのものは加えていない
加糖はちみつはちみつに、ぶどう糖や水あめなどの糖類を加えたもの
精製はちみつ色や香りを取り除いたもの

選ぶときのポイント

5. 保存のしかたと、固まったときの戻し方

はちみつは直射日光を避けて常温で保存するのが基本です。冷蔵庫に入れると固まりやすくなるので、あまりおすすめできません。水分が入るとまれに発酵することがあるため、濡れたスプーンを入れないようにしましょう。

白く固まったのは傷んだから?
いいえ。はちみつに含まれるブドウ糖が結晶になったもので、品質には問題ありません。気温が下がる冬場や、ブドウ糖の多い種類ほど固まりやすくなります。

戻し方:ふたを少しゆるめ、容器ごと40〜50℃くらいのお湯に入れて、ゆっくり湯せんします。熱すぎるお湯や電子レンジで一気に温めると、香りが飛んだり容器が変形したりするので注意してください。

6. 1歳未満の赤ちゃんには与えない

1歳未満の乳児には、はちみつを与えないでください。
はちみつにはボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあり、腸内環境が整っていない乳児が口にすると「乳児ボツリヌス症」を起こすおそれがあります。加熱しても芽胞は死滅しにくいため、はちみつ入りの飲みものやお菓子も同じく避けます。厚生労働省も注意を呼びかけています。1歳を過ぎれば、大人と同じように食べられます。

7. 毎日の使い方

はちみつは、甘みをつけるだけでなく、料理の仕上がりを変える調味料としても使えます。

砂糖の代わりに使うときは、甘みを感じやすいぶん砂糖の量の2/3〜3/4くらいから試すのが目安です。焦げやすいので、焼き菓子などは温度をやや低めにしましょう。

まとめ